オーセンティックバーにメニュー表はないの？

さて、打ち合わせも終わったことだし、せっかくバーに来たんだから何かおいしいものを飲もっと。(キョロキョロ)
あれ、メニュー表がない、、、？
マスター、メニュー表って置いてないんですか？

以前はメニュー表も作ってあったのですが、最近はドリンクの入れ替わりや値段の変動が大きすぎて、その都度作り直すのが大変になってきたんですよ。あったほうが親切だとは思うんですが、、、すみません

私、お酒の名前なんてほとんど知らないのに、メニューがなかったら注文できませんよ？
これじゃお酒に詳しいツウの人しか頼めないってことになるじゃないですかー(怒)

そこなんですよ。メニューを出していない一番の理由は、お酒にあまり詳しくない方こそに、バーテンダーに相談してもらいたいからなのです。

え、どういうこと？

メニュー表があるとお客さまはその中から決めなければならないと思って、よくわからないまま選んでしまうかもしれないですよね。

まあ、確かに。メニューを見ても聞いたことのないお酒の名前が並んでいるだけだから、どれが自分の好みのドリンクなのか全く想像できないですね。メニューの数がありすぎるのも圧倒されて途方に暮れるし。
かといって適当に頼んでもしアルコール度数の高いお酒が出てきたら、下戸な私は非常に困る

そうなったら嫌な気分になりますよね。

頼んだのは自分だから自分が悪いとは思うけど、印象が悪いからもう二度とそのお店には行かないかも。

メニューがあると、そうなってしまう可能性があるんですよね。

え、でもメニューがなかったらどうやって注文すればいいんですか？

バーテンダーに相談していただきたいのです。そのためのバーテンダーなのですから。
私たちはお客さまにとって一番美味しいと思えるドリンクを、お客さまと一緒に探していきたいと思っているのです。

ええーー？！そうだったの？
今までメニューから注文しなきゃいけないものだと思ってましたよ。

会話をすることでお客さまとのコミュニケーションを図り、そこからその方の好みを引き出して最良のオーダーを提案する・・・そこもバーテンダーの腕の見せどころですね。

なんだ、バーテンダーさんに相談しても良かったのかー。

お客さまとの会話によって、じゃあアルコール度数は低めにしましょうかとか、フルーツを使ったものにしましょうかとか、色々ご提案をすることができます。それはメニューには載っていない、その方の好みに合ったその方だけのオーダーメイドのドリンクになるかもしれません。

私のためにオリジナルのドリンクを作ってくれるの？！なんて素敵！
今までメニュー見ながら「これ、どんなお酒なんだろう？ハズれたら嫌だしなぁ」ってすごく悩んでいたんですけど、自分で悩む必要はなかったんですね！

ぜひぜひその道のプロにご相談ください。
ただ、手っ取り早く「よくわからないからおススメで」と言いたくなるかもしれませんが、おすすめは人の好みによって様々ですので、がっかりしないためにもまずはお客さまの好みをバーテンダーに伝えていただいた方がよいかと思います。

ふーむ。じゃあ具体的にどうやって自分の好みを伝えればいいんですか？

そうですね。ではこの話はバーでのカクテルの注文の仕方は？とバーでのウイスキーの注文の仕方は？水割りを頼んでもいい？のページで続けましょう。

ところでバーにメニュー表がないのは普通なんですか？

メニューを置いてあるお店も置いてないお店もどっちもありますね。メニューは用意してあるけど、お客さまに言われるまでは出さないというお店もありますし。

でも、、、メニューがなかったら、客側としてはどれだけ料金を請求されるのかわからなくて怖いんですが。

初めてのお店だと料金の相場がわからなくて不安ですよね。
当店の場合は料金の目安・メニューのページにおおよその目安が書いてありますので参考になさってください。あくまでも目安なので、注文されるお酒の種類によっても変わってきますが。

ウイスキーなどは種類によっては入手困難で、ものによってはメチャクチャ高いものもあるって聞きましたよ。
あのー、これ、ものすごーく聞きづらいことなんですが、不安になったらドリンクを作ってもらう前に金額を尋ねてもよいものなんですか？

もちろん。聞くのは野暮だとか下品だとか言い訳しながら尋ねてこられるお客さまもいらっしゃいますが、堂々と聞いてもらって大丈夫です。

あはは。やっぱ誰しも値段のことは聞きづらいんですね。
ということで、結論。特にお酒にあまり詳しくない人は、自分自身でメニューを見て無駄に悩むよりも、バーテンダーに相談して自分の好みのドリンクを作ってもらったほうがハズレがなくて断然良いし、不安だったら金額を尋ねても大丈夫。これだったらメニュー表は必要ないかもですねー！